Lola Flores

“Lola Flores “スペインの偉大なスターの1人。

若い時から数多くの舞台、映画、テレビで活躍したまさしく伝説のアーティストです。

私が渡西した1996年の1年前に1995年にマドリーで亡くなられたので、生で彼女を見ることはなかったですが、何度となくTVで彼女の芸術を目にしました。

1923年1月23日生まれ、今年は生誕100年だそうです。

私は暇な時、スペインのTV番組を見たりするのですが、

たまたま見た回がLola Floresの特集をしていて(バラエティ番組です)

回想映像、彼女の歌を歌う今活躍のアーティストたちがゲストがあり、の2時間くらいの番組でした。

その中では我々オリパンファミリーManuel Sotoの叔父Jose Mercéが出たり…今まであまり似てないよなと思っていたのだけど、改めて体つき、ブルーの目、大きく長い手、アクションなどやっぱりすごく似てるだなと思いました。

Jose の兄弟がManuel のお父さんです。

それはさておき いろいろな短いインタビューの中で、

スペインで有名な記者、作家、司会者Jesús Quinteroとの対談がありました。

たぶん”ratones coloraos”と番組じゃないかと思うのですが(独特な雰囲気の一対一のインタビュー番組)

彼はAndalucíaの出身でcanal sur というアンダルシアの番組だったからか、フラメンコのアーティストたちもたくさん出演していました。

その中で、

私の人生、まだやることがたくさんあり(まだ未熟でもっと向上することがある的な意味を言っている)

それが訪れるのは時間はかかると思うけどね…それは

アーティスト人生だけのこと言ってるんじゃなくて…(プライベートな人生でも)

アーティストとしてはまだまだ成し遂げていない、私の歌も踊りも下手だしね…

でも、私には誰も持っていない、誰も私に似た人がいない、真似されない

特別なものを持っているの。

それは私の歌や踊り(彼女は自身で踊りも歌も下手なのよと言っていたこと)よりとても大切なことなのよ。

番組に出演していたAntonio Canales(ベテランの男性舞踊家振付師)が、

彼女は最後まで向上する為に努力し、自分自身を知ることを探求し続けた。

AntonioがLolaにあなた(のような偉大なアーティストがやり残していること)は何?と聞いたら

Conocerme más (もっと自分を知ること)と答えたという。

このような偉大なアーティストは周りにどれだけ人がいても、とても孤独であり(芸術に限界がないから)

自分を知ることを探すことにこだわり続けた。

だからこそ伝説のアーティストとなったのだと言っていました。

謙虚であること、求め続けること、

日々真摯に、謙虚に、技巧を磨き、自分の身体と心と向き合い、驕ることなく芸術を求め続ける貪欲さ…

こんなに偉大なアーティストでも…偉大だからこそ、彼女の言葉は深い。

自分でいること、もっと深く自分を知ること、それを探求するからこそ、 すごく泥くさく、剥き出し、でもすごく高貴で粋な舞台に観客は心揺さぶれたと思います。

魂を震わせる歌や踊り、フラメンコラップ(早口で捲し立てるような歌)ユーモアたっぷりの歌など

どこを切っても”Lola Flores”

彼女はまさしくアンダルシアの誇りであり、スペイン人の誇りなのです。

喜び、苦しみ、悲しみ…その嘘がないリアルな芸術だからこんなにもたくさんの人の心を打ち、伝説となったのだろうなぁなんて…

夜中にテレビ見ながら、つらつらと思ったことを書きました。

もっと自分を見つけるために、もっと進化するために…踊りだけじゃなくそれは仕事することや家事をすることであったりするのかな。わたしがわたしであるということの意義があるのかな、ひとり1人がじぶんのsello (印)を見つけたいね。

少なくとも踊りに関してはそのお手伝いをしていきたいなと思っています。

https://youtu.be/EiKjq9sAT7w?si=HxohpNCSgU24k9xs

https://youtu.be/wjIiG1xghog?si=BmHYP20Cxfdk82nB

category:ブログ  |  2023.12.01

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