最近ハマっていることvol.2
前回のブログの続き
フラメンコはスペインの文化のひとつであるなら、スペイン人たちの気質や考え方を理解するのも(スペイン人と同じにする必要はない)
日本の、日本人の考え方にフラメンコを押し込めたらいけないと思うのです。
振付だけじゃなく、振りの意図や、曲の背景、歌のこと、フラメンコ曲種…
フラメンコのこと、スペインのこと、スペイン人の気質など、
たくさんのことを知っていくことが楽しいことなんじゃないかと思うのです。
他文化にこんなに深く関われる私たち、日本というすばらしい国に生まれた私たち
自由で、芸術を愛することができる国に住む私たちが
フラメンコを、私たちらしく(スペイン人たちと同じように)
やっていけたら、もっともっとたくさんの人たちが心からフラメンコを愛し、フラメンコを楽しむことができるのではないかと思うのです。
周りに左右されたり、巻き込まれたり….
自分たちがこだわっていることはなんだろうと思ったりしますが、
やっぱり”これなんだよねぇ”と
その番組を見るたび、自分の中で頭の中にあるパスワードを繋げるのに、すごく役に立つし、これをみんなに伝えなくちゃ…と思うのです。
なかなか時間なく慌ただしく過ぎていきます。時間の関係で同じ人に同じことばっかり喋ってしまいますが😅
見よう見まねでできたらいいですが、
そんな器用な人はなかなかいない、
おまけにあなたはその人(先生などね)ではない。
だからちゃんと教わらないとできないです。足の置く場所、身体の使い方、体の芯から踊るということなど…
やり方を聞いたからと言ってすぐできるほど、簡単じゃないのです。
そこに自分の身体と向き合い、鏡で自分を映し、客観的に見れる目を育てるのです。目をガッと開き、目の玉まで踊るのです。
身体が覚えるまで繰り返し練習する。
だからこそ、そこに感情を乗せ、それを表現する…
そうすると、勝手に本当に心が喜ぶのです。
遠すぎて途方に暮れるかもしれませんが、どこかに辿り着くためではなく、その道を進んでいることが幸せで楽しいことなんじゃないかと思うのです。
だって私たちがやっていることは他の国の文化芸術なんですから…
フラメンコのことをいうと、
フラメンコの大きい枠があって、その中で個性を表現することが大事だと思うのです。
大きい枠は先人たちが広げていった枠です。
Lola Flores,El Bambino,Carmen Amaya…….
もちろんもっと昔のアーティストもたくさんいますが。
その枠をどれだけ知っているか、感じているか、勉強しているか…
それがないとぐちゃぐちゃになってしまう。
だからこそ、スペインを意識しないで、フラメンコは語れないのではないかと思うのです。
わたしも分からないことがたくさんあります。テレビを見たり、インターネットで調べたり、しながら少しずつ理解を深めています。
最近周りを見ているとそこが曖昧になっていると思うのです。
たくさんの人が簡単に踊り、歌い…それでいいのかもしれませんが、それがフラメンコの普及なのでしょうか。
簡単に誰でも楽しく…
それがいいのかなぁ
私にとっては、そんな簡単なことではないのですが…ね。
だって芸術(アルテ)なんですから。
続く